ミニの世界で大きな驚きを

袖珍博物館は當代各國のド—ルハウスやル—ムボクスを一堂に集めてある世界でも數少い專門博物館です。その收藏規模は既に世界一二を競う程に至っています。博物館に一步入れぱ忽ちそこはミニの世界、而も16世紀から20世紀までの400年を一日の內に、それもヨ—ロッパからアメリカまで走り迴れるのです。 16世紀にドイツの宮廷貴族間に源を發したミニチュア藝術はオランダを通じて英國に入り、そこで始めて宮廷外の一般に公開されました。當時は作品のスケ—ルや材料に對しての要求は、それ程嚴重ではなかった樣ですが、現在では12分の1、24分の1、という風にきちっと決められています。使用する材料も實物と同じく、例えば實物が木材なら木材を、ガラスならガラスを、皮なら皮を、紙なら紙を、という具合に使われます。勿論、生命のある人や動植物はこの限りてはありませんが。 實物に忠實であると共に、作者の理想やイマジネ—ションを適度に作品に取り入れてある所も、作品をより一層樂しく、そして價值あるものにしています。 袖珍博物館では東洋の觀眾を念頭に、主として歐米の各式各樣の建築、現代米國人の生活樣式が詳さに紹介されています。普段私共が殆ど案內される事のない米國人の居間や寢室も隅から隅迄ここでは難なくゆっくりと觀賞出來るのです。 貴族から解放された藝術、 ですが雕刻や油畫を鑑賞する程の難しさはなく、 男女老幼一緒に樂しめて同時に歷史や地理が分る博物館、 絕對に見過すことの出來ない博物館と言えるでしょう。